光市民ホール名画劇場
- 開催日時
-
2025年2月1日(土) 10:00 ~ 11:49 (幻の光)
2025年2月1日(土) 12:30 ~ 14:29 (ゆれる)
2025年2月1日(土) 14:50 ~ 16:53 (GO)
2025年2月2日(日) 10:00 ~ 12:03 (GO)
2025年2月2日(日) 12:30 ~ 14:45 (愛を乞うひと)
2025年2月2日(日) 15:00 ~ 16:59 (ゆれる)
- 会場
-
- 小ホール
- 主催
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- (公財)光市文化振興財団
- 国立映画アーカイブ
- 特別協力
-
- 文化庁
(社)日本映画製作者連盟
全国興行生活衛生同業組合連合会
株式会社KADOKAWA
- 文化庁
- 入場方法
- 一般 500円/1日
文高会員 400円/1日
障がい者 400円/1日
全席自由 - プレイガイド
- 光市民ホール
光市文化センター
光ふるさと郷土館
光市役所(受付)
スターピアくだまつ
周南市文化会館 - お問い合わせ
- 光市民ホール
12月7日(土)チケット販売開始
*入場券1枚で3本ご覧いただけます。ただし入場当日のみ有効です。
1990年以降に日本映画の新たな顔として活躍を続ける監督たちが描く、様々な家族ドラマ。
現在では数少ない35ミリフィルムでの上映です。
幻の光
1995年 テレビマンユニオン カラー/アメリカン・ビスタ モノラル/109分
是枝裕和の劇映画監督第一作で、テレビマンユニオンの創立25周年記念映画。原作は宮本輝の同名小説。幼い時に祖母の失踪を防げなかったことを悔いる女性が、幸せな結婚生活の最中に突然、夫に自殺されてしまう。数年後、幼子を連れて能登の一家に嫁いだ彼女は、新しい家族と平穏で幸福な日々を過ごすが、かつて愛する人に去られた心の傷が彼女の心を苛んでいく…。それまで多数のテレビドキュメンタリーを手掛けた是枝監督が、テレビとは異なる映画的な表現としてロングショットを多用し、登場人物が知覚する光や音とともに彼らの感情を表現する方法で、喪失と心の再生のドラマを描いた。撮影の中堀正夫が、繊細な光の表現を駆使した静謐な映像美で応え、「キネマ旬報」ベストテン第4位、ヴェネチア国際映画祭金のオゼッラ賞ほか、国内外で多くの賞を受賞。
愛を乞うひと
1998年 東宝=角川書店=サンダンス・カンパニー カラー/アメリカン・ビスタ ドルビーSR/135分
70年代から多数の助監督経験を積んだ平山秀幸は、監督デビューした90年代に「学校の怪談」(1995-1999)シリーズの大ヒットをおさめ、本作で国内の映画賞を主演の原田美枝子とともに独占。その後も多様なジャンルで問題作を発表し続けている現代日本映画の代表的な監督である。実母から凄惨な虐待を受け続けて育った女性が、中年となり、幼い時に死に別れた父親の遺骨を探して娘と共に台湾へ向かう。母と父の過去を通して、母と自身に向き合っていく…。鄭義信の脚本、平山と多数の作品でコンビを組んでいる柴崎幸三の撮影、主人公と母を演じた原田美枝子の迫真の演技が、見る者に緊張感とともに深い痛みを伝え、ラストでは静かな感動をもたらす。「キネマ旬報」ベストテン第2位、モントリオール映画祭では国際批評家連盟賞を受賞。
GO
2001年 「GO」製作委員会 カラー/アメリカン・ビスタ ドルビーSR/123分
在日韓国人三世の高校生が、親世代との関係、魅惑的な恋、親友の喪失、自らの将来に煩悶しながら、アイデンティティを確立していく物語。初の劇場公開監督作の『ひまわり』(2000)で釜山国際映画祭批評家連盟賞を受賞した当時新進気鋭の若手監督行定勲が、同世代の金城一紀の直木賞受賞小説を、同じく30代前半の宮藤官九郎の脚本で映画化。自身のアイデンティティの葛藤を抱えながらもクールに生きようとする主人公を体現した窪塚洋介の魅力や、バイタリティ溢れる両親役の大竹しのぶと山崎努の怪演もあいまって、差別の問題の痛みを伴いながらも、ポップでエネルギッシュな疾走感が溢れる痛快な青春ドラマに仕上がっている。「キネマ旬報」ベストテン第1位のほか、同年の国内映画賞を作品賞、監督賞、主演・助演・男女優賞、脚本賞など独占した。
ゆれる
2006年 「ゆれる」製作委員会 カラー/アメリカン・ビスタ ドルビーSR/119分
オリジナル脚本の『蛇イチゴ』(2002)で映画監督デビューし、一躍注目を集めた西川美和の長編第2作。日常生活を見つめながら普通の人間の奥深くに秘められた心理を冷徹に描きだした本作は、カンヌ国際映画祭監督週間に出品され、「キネマ旬報」ベストテン第2位の他、多数の賞を受賞し、監督の評価を確立した。プレイボーイの弟を演じたオダギリジョーと家業を継いだ真面目な兄役の香川照之も多くの男優賞を受賞。母の一周忌で故郷の実家に帰った写真家が、恋人だった幼馴染と兄の親しい様子を見て、兄に隠れて彼女を誘う。翌日、兄と彼女と一緒に渓谷へ出かけるが、彼女がつり橋から転落し、一緒にいた兄は裁判にかけられる…。事故か事件か、主人公は目撃したのか、真実は何か、多くの疑問に重ねて、兄弟の心理的葛藤が交錯する緊張感に満ちた心理劇。
*入場券1枚で3本ご覧いただけます。ただし入場当日のみ有効です。
1990年以降に日本映画の新たな顔として活躍を続ける監督たちが描く、様々な家族ドラマ。
現在では数少ない35ミリフィルムでの上映です。
幻の光
1995年 テレビマンユニオン カラー/アメリカン・ビスタ モノラル/109分
是枝裕和の劇映画監督第一作で、テレビマンユニオンの創立25周年記念映画。原作は宮本輝の同名小説。幼い時に祖母の失踪を防げなかったことを悔いる女性が、幸せな結婚生活の最中に突然、夫に自殺されてしまう。数年後、幼子を連れて能登の一家に嫁いだ彼女は、新しい家族と平穏で幸福な日々を過ごすが、かつて愛する人に去られた心の傷が彼女の心を苛んでいく…。それまで多数のテレビドキュメンタリーを手掛けた是枝監督が、テレビとは異なる映画的な表現としてロングショットを多用し、登場人物が知覚する光や音とともに彼らの感情を表現する方法で、喪失と心の再生のドラマを描いた。撮影の中堀正夫が、繊細な光の表現を駆使した静謐な映像美で応え、「キネマ旬報」ベストテン第4位、ヴェネチア国際映画祭金のオゼッラ賞ほか、国内外で多くの賞を受賞。
愛を乞うひと
1998年 東宝=角川書店=サンダンス・カンパニー カラー/アメリカン・ビスタ ドルビーSR/135分
70年代から多数の助監督経験を積んだ平山秀幸は、監督デビューした90年代に「学校の怪談」(1995-1999)シリーズの大ヒットをおさめ、本作で国内の映画賞を主演の原田美枝子とともに独占。その後も多様なジャンルで問題作を発表し続けている現代日本映画の代表的な監督である。実母から凄惨な虐待を受け続けて育った女性が、中年となり、幼い時に死に別れた父親の遺骨を探して娘と共に台湾へ向かう。母と父の過去を通して、母と自身に向き合っていく…。鄭義信の脚本、平山と多数の作品でコンビを組んでいる柴崎幸三の撮影、主人公と母を演じた原田美枝子の迫真の演技が、見る者に緊張感とともに深い痛みを伝え、ラストでは静かな感動をもたらす。「キネマ旬報」ベストテン第2位、モントリオール映画祭では国際批評家連盟賞を受賞。
GO
2001年 「GO」製作委員会 カラー/アメリカン・ビスタ ドルビーSR/123分
在日韓国人三世の高校生が、親世代との関係、魅惑的な恋、親友の喪失、自らの将来に煩悶しながら、アイデンティティを確立していく物語。初の劇場公開監督作の『ひまわり』(2000)で釜山国際映画祭批評家連盟賞を受賞した当時新進気鋭の若手監督行定勲が、同世代の金城一紀の直木賞受賞小説を、同じく30代前半の宮藤官九郎の脚本で映画化。自身のアイデンティティの葛藤を抱えながらもクールに生きようとする主人公を体現した窪塚洋介の魅力や、バイタリティ溢れる両親役の大竹しのぶと山崎努の怪演もあいまって、差別の問題の痛みを伴いながらも、ポップでエネルギッシュな疾走感が溢れる痛快な青春ドラマに仕上がっている。「キネマ旬報」ベストテン第1位のほか、同年の国内映画賞を作品賞、監督賞、主演・助演・男女優賞、脚本賞など独占した。
ゆれる
2006年 「ゆれる」製作委員会 カラー/アメリカン・ビスタ ドルビーSR/119分
オリジナル脚本の『蛇イチゴ』(2002)で映画監督デビューし、一躍注目を集めた西川美和の長編第2作。日常生活を見つめながら普通の人間の奥深くに秘められた心理を冷徹に描きだした本作は、カンヌ国際映画祭監督週間に出品され、「キネマ旬報」ベストテン第2位の他、多数の賞を受賞し、監督の評価を確立した。プレイボーイの弟を演じたオダギリジョーと家業を継いだ真面目な兄役の香川照之も多くの男優賞を受賞。母の一周忌で故郷の実家に帰った写真家が、恋人だった幼馴染と兄の親しい様子を見て、兄に隠れて彼女を誘う。翌日、兄と彼女と一緒に渓谷へ出かけるが、彼女がつり橋から転落し、一緒にいた兄は裁判にかけられる…。事故か事件か、主人公は目撃したのか、真実は何か、多くの疑問に重ねて、兄弟の心理的葛藤が交錯する緊張感に満ちた心理劇。